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保証契約とは? 基本を解説!

契約ウォッチ編集部

契約ウォッチ編集部

2020/11/18 (公開:2020/06/01)
この記事で分かること

この記事では、次の点を分かりやすく解説します。

・保証契約と連帯保証契約・根保証契約との違い

・保証契約に一般的に定める条項

保証契約とは?

保証契約とは、債務者が債務の支払をしない場合に、 これに代わって支払をする義務を負う約束をする契約をいいます(民法446条1項)。 身近な例では、【例1】のように、賃貸借契約に伴って保証契約が締結されることが多いですね。 お家を借りるとき、親に保証人になってもらったことがある方もいるでしょう。

【例1】家賃

家を借りている人(主債務者)が家賃を支払わない場合に、 代わりに大家さん(債権者)に家賃を支払う約束をする人を「保証人」と言います。 このとき、保証契約は、債権者である大家さんと保証人の間で結ばれます。


もう1つ具体例をご紹介します。 【例2】のように、金銭消費貸借契約に、保証に関する規定が定められていることもありますよ。

【例2】借金

お金を借りている人(主債務者)がお金を返さない場合に、 代わりにお金を貸している人(債権者)に返す約束をする人も「保証人」です。 保証契約は、債権者であるお金を貸している人と保証人の間で結ばれます。


保証契約の場合、連帯保証の場合とは異なり、保証人は、

・催告の抗弁
・検索の抗弁
・分別の利益

を主張することができるというメリットがあります。これらについては、次の章で説明します。

保証契約とは
所掌契約とは

連帯保証契約とは?

保証契約には連帯保証契約と呼ばれるものがあります。連帯保証契約の保証人を「連帯保証人」と呼びます。 連帯保証契約は、単なる保証契約よりも債権者に有利(保証人に不利)な契約です。 世の中の保証契約の多くは連帯保証契約になっています。

単なる保証契約と異なる連帯保証契約の特徴は、次の3つです。以下それぞれ説明します。

連帯保証の特徴

「催告の抗弁」なし

「検索の抗弁」なし

「分別の利益」なし


催告の抗弁なし

「催告の抗弁」とは、 債権者から保証人に請求があった場合に「まずは主債務者に請求してください。」という主張 です(民法452条)。 たとえば、 大家さん(債権者)が、いきなり保証人に「賃料を支払ってください」と請求するケース では、保証契約であるか連帯保証契約であるかによって、保証人(連帯保証人)が主張できる内容が変わってきます。 保証契約では、保証人は、まず主債務者に請求するように主張することができますが、 連帯保証契約では、そのような主張をすることはできず、連帯保証人は支払いにおうじなければなりません。

保証契約 連帯保証契約

保証人は、「まずは賃借人に請求してください」と主張することができる

連帯保証人は、支払いに応じなければならない

このようなケースにおいて保証契約であれば、大家さん(債権者)は、家賃を滞納している(=請求しても支払う可能性が低い)賃借人に請求するという手間を省くことができます。


検索の抗弁なし

「検索の抗弁」とは、 債権者から保証人に請求があった場合に「主債務者には財産があるので、まずは主債務者の財産から取立てて下さい。」という主張 です(民法453条)。 たとえば、 貸主(債権者)が、借主(主債務者)に資力があるにもかかわらず、保証人に「返済してください」と請求するケース では、保証契約と連帯保証契約では次のような違いがあります。

保証契約 連帯保証契約

保証人は、「借主(主債務者)に財産があるので、その財産から返済を受けてください」と主張することができる

連帯保証人は、支払いに応じなければならない

保証契約であれば、貸主(債権者)は借主(主債務者)の財産に強制執行をかけるという手間を省くことができます。 強制執行するにも諸々の手続きが必要であり、相当な労力がかかります。 そのような手間をかけるくらいなら、保証人から返してもらう方が楽なのです。


分別の利益なし

「分別の利益」とは、 保証人が複数いる場合、保証契約であれば保証人の人数で割った金額のみを返済すればよい、という保証人の利益 です。 たとえば、 借主(主債務者)が、貸主(債権者)から100万円を借り、AさんとBさんの2人が保証人に付されるケース では、保証契約と連帯保証契約では、貸主(債権者)が請求できる内容が変わってきます。

保証契約 連帯保証契約

貸主(債権者)は、AさんとBさんに対して、それぞれ50万円(100万円÷2人)しか請求できない。

(=AさんとBさんは、50万円(100万円÷2人)のみ返済する義務を負う。)

貸主(債権者)は、AさんとBさんに対して、それぞれ100万円(満額)を請求できる。

(=AさんとBさんは、それぞれ100万円返済する義務を負う。)

連帯保証契約の場合、Bさんが、100万円を返済すれば、Aさんが返済する義務も消滅します。 また、貸主(債権者)は、Aさんに70万円、Bさんに30万円を請求することもできます。

連帯保証契約について、保証契約との違いをまとめると、 連帯保証人は、催告の抗弁・検索の抗弁・分別の利益を主張することができないことになります。

保証契約とは
所掌契約とは

根保証契約とは?

通常の保証契約では契約時に特定の債務のみを保証することになります。 これに対して、将来発生する不特定の債務まで保証するのが根保証契約です。 これも債権者に有利(=保証人に不利)な契約です。 たとえば、次のような場合に、銀行(債権者)と保証人間で根保証契約を締結します。

【例】借主(主債務者)が、銀行(債権者)から継続的に事業資金の借り入れを行うときに、 将来の借り入れ分について、保証するケース

このようなケースにおいて、借主(主債務者)からすれば、お金を借りる度に保証人を探さずに済みます。 また、銀行(債権者)からしても、将来貸す分についても全て保証してもらえるので安心です。 しかし、保証人からすれば、借主(主債務者)が将来的にいくら借りるのかが決まっていないため、 保証することになる具体的な金額が分からないまま保証契約を結ぶことになります。


保証契約の条項

一般的によく締結されている保証契約の記載事項には、保証金額、催告の抗弁と検索の抗弁があることの確認、 期限の利益喪失、主債務の履行状況に関する債権者の情報提供義務などがあります。 このうち、主債務の履行状況に関する債権者の情報提供義務については、 民法改正(2020年4月施行)により定められるようになった項目です。 今後、さらに詳しい解説をアップデートする予定です。

保証契約に一般的に定められている事項

・保証する金額
・催告の抗弁と検索の抗弁があることの確認
・期限の利益喪失
・主債務の履行状況に関する、債権者の情報提供義務


まとめ

保証契約の解説は以上です。保証契約の条項や、保証契約の民法改正点については、またの機会に詳細を解説いたしますね。 最新の記事に関する情報は、契約ウォッチのメルマガで配信しています。ぜひ、メルマガにご登録ください!

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