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基本契約と個別契約の違いとは?基本を解説!

契約ウォッチ編集部

契約ウォッチ編集部

(公開:2021/07/16)
この記事のまとめ

基本契約と個別契約の違いを分かりやすく解説!

「売買契約」や「業務委託契約」を締結する際、実務の便宜上、取引基本契約を締結することがあります。この場合、個別の取引が発生する時には別途個別契約を締結することになります。

この記事では、基本契約と個別契約それぞれに何が定められるのかを整理し、両者の違いを解説します。

物品の売買取引などでは、基本契約と個別契約があることが多いですが、その違いがいまいちよく分かっていません。
ヒツジ
ムートン先生
基本契約は、企業間で継続的に取引を行うときに締結されることが多いですね。基本契約が、個々の取引にまとめて適用されることになりますよ。

基本契約とは

基本契約とは、特定の取引先と継続的に取引が行われる場合に、すべての取引に共通する基本的な事項を定める契約をいいます。売買契約、業務委託契約などでよく活用されています。

継続的な取引では、取引ごとに毎回契約条件を交渉し、合意して取引することは煩雑ですので、どの取引にも共通して適用される基本契約を作成すると便利です。

基本契約は、こうした共通の基本的な条件を定め、取引をより迅速・円滑に進めるために作成します。

個別契約とは

個別契約とは、個々の取引に際して締結される契約のことをいいます。 個別契約では、実際の個別の取引について具体的な内容を定めます。例えば、売買なら、品物の種類や数量、価格などが個別契約で定められます。

基本契約と個別契約の違い

基本契約と個別契約で定められる事項

基本契約と個別契約には、それぞれどんなことが定められるのでしょうか。
典型的な取引基本契約である「売買取引基本契約」と、これに基づいて作成される個別契約を中心にして、詳しく説明します。

取引基本契約で定められる事項

取引基本契約では通常、各個別契約に共通して適用される事項を定めます。

売買に関する取引基本契約書に記載される事項には以下のようなものがあります。

売買基本契約書に記載する事項の例

・契約の目的
・基本契約の適用範囲
・個別契約・基本契約間の関係
・代金
・検査
・納品・引渡し
・危険負担
・契約不適合責任
・製造物責任
・知的財産権の帰属
・第三者の権利侵害 など

これらの売買の基本的な条項に加えて、秘密保持、契約の解除、損害賠償、不可抗力条項、反社排除条項、存続条項、合意管轄、準拠法といった契約の一般的な条項を定めます。

基本契約が、個別契約に適用される旨を明示し(基本契約の適用範囲)、個別契約に定める事項については、「別途個別契約に定める。」と記載します。

そのほか、個別契約と、基本契約の内容が矛盾し、どちらを適用したらよいかわからない状態にならないよう、内容が矛盾した場合にどちらが優先するか(個別契約・基本契約間の関係)を基本契約に定めるのが望ましいです。

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個別契約で定められる事項

個別契約では、 基本契約において定めていない事項で、個々の取引上確認が必要な事項を定めます。

例えば、基本契約に定めにくい、取引の具体的な数量価格などについて定めるほか、個々の取引に応じた禁止事項などを定めます。

個別契約には、原契約である取引基本契約に基づいた個別契約である旨を明記することが必要です。

具体的には、「売主と買主の間で、20YY年MM月DD日付で締結された売買取引基本契約に基づき・・・」といった記載をすることになります。この記載がないと、基本契約と個別契約の関係が不明確となってしまいます。

売買に関する個別契約書に記載される事項には以下のようなものがあります。

個別契約書に記載する事項の例

・目的物の詳細
・数量
・ 代金
・目的物の引渡しの時期・方法
・代金の支払時期・方法

また、注文書・注文請書の形式による個別契約書の例は以下の通りです。

実務上は、継続的売買の場合は買主側が注文書で発注し、売主側からの納品があることで事後的に受注者である売主側が注文を受注し、売買契約が成立したとみなされることもあります。

しかし、発注者側にとっては、注文請書などの書面を発行してもらい、受注を確約する方が安全です。

その際、文書のタイトルは「注文請書」にし、中身には「注文をお受けします」といった「受注」を約束させる文言を追加することが安全です。

基本契約と個別契約の関係

上述したように、基本契約・個別契約間の関係として、内容が矛盾した場合にどちらが優先するかを定めるのが望ましいです。

取引基本契約に基づく個別契約が締結された場合、当該個別の売買取引については、取引基本契約と個別契約の2つが適用されるため、その優先関係を定めておくことが望ましいです。

一般的には、個別契約の定めが取引基本契約の定めに優先すると、定められることが多いです

通常は、個別の取引における具体的な事実関係を前提として作成された個別契約を優先させる方が、適切であることが多いためです。

ただし、取引基本契約の定めが優先して適用されると定めることも可能です。

また、取引基本契約が何らかの理由で解除された場合の個別契約の取扱いについても、定めておくのが望ましいです。

取引基本契約が解除された際の個別契約の取扱いの例

・基本契約の解除と同時に個別契約も終了する
・基本契約のみを解除しても、有効な個別契約は有効期間中は存続する

この記事のまとめ

ここまで基本契約と個別契約について紹介してきました。ポイントをまとめると、次の通りです。

・ 基本契約は継続的取引における共通の条件を定め、すべての個別取引に対して適用される
・個別契約は個々の取引の具体的な条件や、個々の取引に応じた特則を定める
・個別契約は、様々な形式で締結される
・個別契約と基本契約の内容に矛盾が生じることがあるので、双方の優先関係を定めておくのが望ましい

参考文献

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